フランス旅日記 1日目 −関空からパリへ−

  2000年の11月、はじめてのヨーロッパ、フランスへ旅行してみようかなと考えていました。でも、あいにく、秋からひどく体調を壊してしまい、直前まで旅立つかどうか決めかねる日が続きました。
 最終的に、やはり旅に出ようと決め、荷物を詰め始めたのはなんと旅行前日の夜11時。(・・・この準備不足、結果的には、やはり、かなり無理がありました。)

  たいてい旅行の前は徹底的な調査(? 本を読んだり、webで情報を収集したり)をしていから行くのですが、今回は上のような状況ですから、荷物の中に1冊「フランス」と題されたガイドブックがあるだけ、しかも、しかも、私はフランス語はまったくできない(文字を見て発音を想像することすらできない)のですから、まさに、いったいどうなることやらでした。
 こんな過激な旅立ちの仕方をした(できた)理由は、現地で、フランス語ができる知人の世話になれるものと考えていたからでした。もちろん、お世話にはなったのですが、この甘い考えが最終的にはこの旅をうまくいかなくさせた最大の理由となってしまいます。(深く反省。そして、ご迷惑をおかけした知人に、心からお詫びしたいと思っています。)

  さて、とりあえず出発です。
 飛行機は関空発のパリ行き直行便。エールフランスとJALが同じ飛行機を使って運行しているものです(コードシェアリング便と言うそうです)。昼の11.55発なので、2時間前の10時に関空に着けばいいか・・・で逆算して梅田へ9時少し前に着くように電車に乗りました。
 荷物はいつものパターン。私は荷物を預けるのが嫌いなので、国際旅行だろうがなんだろうが、いつも(でっかい)リュックひとつです。しかし、(当然のことながら)そのでっかさは、今からどこの山へお出かけで?状態なわけで、その荷物を背負って、一日で一番混む時間帯に電車に乗った私は、久しぶりの満員電車を満喫(^^;;)することになります。しーかし、足は着いてない、体ささえているのつり革にぶら下がった腕一本ってよく梅田にたどり着けたねえ・・・パリ向きに着込んでいるから、汗だくだく・・・梅田に着いたときにはすでに披露困憊でした・・・ (平日の忙しい時間に、そんな格好して電車に乗ってくる私が、周りの人に迷惑をかけたというのが本当のところだったのですが。しかし、常日頃、時差出勤にこころがけていますが、これからも絶対そうしようと心に堅く誓いました。)

  さて、私はいつもJRの関空快速で関空へ行きます。梅田−大阪の乗換えが若干面倒ですが、電車の方が時間が正確だ(読める)し、特急に乗ってわざわざ別料金払うことないし、で、いつもこれを利用しています。
さて、駅に着いてみると、今出たところ20分も待たないといけないのか・・・え、三田で事故があった影響で、こちらにも遅れが出ているって・・・ひやー、間に合うのかな・・・

と、はらはらし通しでしたが、どうにか10時少し過ぎに関空着。すぐに荷物検査をしてもらって、搭乗口へ(このあたりはスムーズにいきました)。
 搭乗口では、知人に頼まれていた日本語の雑誌を買ったり、連絡係をしてくれる友人に「やはり行くことにした」と電話したり (この段階まで連絡もしてなかった <(__)> まあ、これだけ準備不足では、旅行がうまく行かなかったのもしようがないかあ)

JALの国際便に乗ったのは始めてでした。
周りの搭乗口はタイや韓国などアジア方面へ向かう飛行機のようでした。利用されている方は年配の方やら、家族連れの方、(話を聞いているとどうも)会社ぐるみの旅行の方々などなど、少し失礼な言い方になりますが、必ずしも(外国への)旅行になれてない方が多いように感じました。別段、なれていてもいなくても問題はないのですが、やはり時間は守らないとまずいんじゃないかなという気がしました。各便、航空会社の人がxx便にお乗りのかたおられませんか?と聞きながら走り回っているし(搭乗券を発券した段階で機械には登録されますから。そして、荷物も預けているのに飛行機の中に本人がいないとなると、その飛行機飛べないですからね。荷物を下ろすとなるとまたすごく時間がかかるし) 所在なさげにぼーっと座っているおばあちゃんとか、(航空会社の人に、どの飛行機ですかと聞かれても、答えることもできない。でも、搭乗口に来れているということは搭乗券をもっているはず)(たとえば、旅行会社に)安心してまかせるのもいいけれど、まかせきりにはできないんだし、最低限人に迷惑かけないようにしなくちゃいけないんじゃないかなと感じたりしました。

  話が堅くなってしまいました。^^;;

さて、いよいよ出発です。フランス行きのカウンターや乗務員の人は男性職員も多く、女性職員も全体的に年齢層が高いなという感じがしました。搭乗直前のゲートの様子です。そして、おつまみタイムにほっと一息ついているたれちゃんたちの写真です。

     

  大阪−パリ間は約12時間でした。行きの席は、(実は2ヶ月前から予約していたのだけれど、その間に3回座席が変わったのだけれど)最悪の席でした。というのは、前方座席の下に大きな出っ張りがあって、まったく足を伸ばせない席だったのです。・・・12時間これは非常につらかったです。飛行機の構造上そういう席がどうしても出るのかしりませんが、ああいう席は、料金安くするとか、事前にそういう席であることを伝えておいて了承とるとかしたほうがいいんじゃないかなあ・・・ (おかげで、まったく眠れなかった T_T)

12時間の間にはいろいろ映画や音楽が楽しめます。マルチチャンネル方式になっていたので、チャンネルごとにある映画または音楽をエンドレスにやっているので、自分で選んだチャンネルを好きな時間帯に楽しむことができます。(ただ、うまくタイミングはからないと、途中から映画を見る羽目になってしまいますが) 私はFrequency(邦題:オーロラの彼方へ)とX−Manを鑑賞。どちらもよかったです。

  長旅の楽しみは、映画や音楽と、あとは食事でしょうか。
12時間のうち、昼に大阪を立つ便なので、すぐにおつまみと飲み物、そして昼食、 数時間後にリフレッシュメントとしてお握りかデニッシュパン。眠った後、到着少し前に軽食という形でした。メニューはこんな感じでした。

 昼食:和食か洋食を選びます。私は洋食を選びました。なかなか、美味 ^_^
    国際線なので(エコノミーでも)アルコール類も無料で飲むことができます。
    赤・白ワインだけでなくシャンパンも頼めました。さすがはフランス行き。
  和食:揚げ豆腐と牛そぼろ餡かけ ご飯添え
     鰆の照り焼きと出し巻き玉子、枝豆ちぎり揚げ
     若鶏南蛮漬け  よもぎそば  和菓子
  洋食:コック・オー・ヴァン(若鶏赤ワインソース煮) ヌードル添え
     豚肉 中華風白味噌ソース和え
     シーザーズサラダ  夕張メロンムース  ソフトロール
 軽食:おつまみもお握りも残しておいたのですが、これも、ほとんど入りませんでした。
    ずーっと座りっぱなしですからね・・・しかも、卵は苦手だし・・・
    スパゲッティカルボナーラ  ソフトロール
    ごぼうサラダ  フルーツコンポート  ピナコラーダゼリー

  さて、やっとパリに到着しました。
知人の方が迎えに来てくださっていました。 <(__)>
うーん、しかし、本当に申し訳ないのですが、正直なところ、長旅でくたくただったので(時間は夕方の5時だし)ホテルへ直行して休みたかったというのが本音でした。
パリ市内まで出た後、あちらこちら紹介してくださったり、乗り物の乗り方を教えていただいたり、etc.etc.、さらには夕食、その後、カフェにまで連れていってくださりました。・・・とてもありがたかったのですが、体力的にはかなりきつかったです。(これが後々、尾をひくことになってしまいます。T_T)

    コーヒーを飲んだのは、かのサルトルとボーヴォワールが住んでいた(仕事をしていた)カフェ、レ・ドゥ・マゴです。ついてきたチョコレートの包み紙です。


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