■サント・モール・トゥーレーヌのコンクールとお祭り −午前中の様子− (2001年6月3日(日))


 
 サンオ・モール・トゥーレーヌは、トゥールの近くの小さな町です。そして、その名がそのままこの近辺で作られるシェーブルチーズの名前になっています。
  (このチーズについて詳しく知りたい方は、こちらに佐藤優子さんが書かれた詳しい説明があります。) 

 この日、毎年6月に行なわれるシェーブルチーズのコンテストとお祭りが行なわれました。午前中は、ツアーの参加者のうち数名の方が審査員としてコンテストへ参加、私を含む他のメンバーは、お祭りの店を見学して回りました。
  

 コンテストが行なわれた大きな体育館に、コンテストが終わった頃、お邪魔してみました。
 シンプルな机がずらーっと並び、机の上には評価の終わったチーズや水があります。審査は、まず種類ごとに行なわれ、さらに、主要な審査員が集まって、全体での順位を決めるのだそうです。それぞれのチーズを、外観4点、切り口の状態4点、味4点の合計12点満点で評価し、順位づけするとのこと。
 表彰式は、夕方行なわれます。そのレポートは、もう少し後で。

   

 朝方は少なかった人出も、昼に近づくとだんだん増えてきました。いろいろな露店を眺めたり、お土産を買ったり、お昼の軽食を食べたり、飲んだり・・・お祭りをたのしみました。
左から、狭い路地に賑やかな露店がいっぱい、チーズ屋さんもたくさん出ていました、UFOキャッチャーもあってびっくり、フランス版金魚すくい? ビニル製のアヒルをすくうゲーム


 
   左)ツアー参加者の昼食の一番人気。これ、実は巨大な中華鍋(の中身)。右側に木べら(大きなしゃもじ)の柄が見えてます。中身はポテトとベーコン、玉ねぎに、丸く見えているの()はルブロッションを横に半分に切った物(直径い15cmくらい)。これがどどーんとたくさん入っています。基本的に味付けはこれだけ! 野趣にもあふれてるし、(手軽だし ^^;;)なかなか美味でした。
 右)こちらはパン屋さんの店頭。丸く見えているの()は直径10cmほどののシェーブルチーズの輪切り! 1枚に何個分入ってるんだろう? すごいボリューム。
  


■De Loofさんのお宅を訪問 


 
   午後から、山羊農家のDe Loofさんのお宅を訪問しました。建物はコの字型になっていて、向かって左側がチーズ作りの建物、正面がお住まい、右側(レンガ色の屋根)が山羊小屋になっていました。    
 
   まずチーズ作りについて見せていただきました。小部屋に、凝乳酵素の入ったミルクがずらっと並んでいます。(左の写真)
 型入れは1日1回。右は、型入れを終わったところの写真です。2日間おくと、高さが3分の2くらいになるそうです。
  

 少しみづらいですが、このチーズ(サントモール・トゥーレーヌ)は、すそ狭まりの円筒形(横から見る、少し台形)をしていて、麦藁が芯に入っているので有名なチーズです。参加者から、いつ麦わらを入れるのか?という質問が出ました。答えは、「いつ入れるかについて特に決まりやルールはない、うちでは、わらを入れてしまうとフロマージュ・ブラン(フレッシュなままのチーズ)として売れなくなるので、しばらくしてから入れる」とのことでした。
  なお、芯の麦藁は、身障者の働く工場から購入されており(そうすると、税の優遇政策がうけられる。間接的な、身障者の雇用拡大策)、中央に、会社の名前やチーズ農家の名前がはいっています。   
 左の写真、型抜きしたチーズです。プラスチックの網の上に置かれています。
 De Loofさんが、手に塩と木炭を混ぜた粉(市販品)のビンを持って、こんな風にかけますと実演してくださいました(2、3枚目)。本当は、夕方する作業だそうです。
 4枚目は、昨日灰をふりかけ、朝に回転させた物。真っ黒な灰がなじんで、灰色になっています。

       
 その後、いろいろな熟成の度合いのチーズを食べ比べさせていただいたり、乾燥室(12度、湿度は78%に設定。プラスチックの網は、ずっとおくとひっついてしまうので、3−4日目にはずす)を見せていただいたり、自家製のくるみや蜂蜜などを希望者が購入した後、山羊小屋を見せていただきました。
 山羊は、ミリエさんのところと同じく、アルピン種。100頭いるそうです。乳をたくさん出すようにと、山羊小屋にはラジオのポップスがかかっていました。
 なお、山羊の世話からチーズ作りまで、奥さんが一人で切り盛りされています。(一般に、チーズ作りは女の人の仕事だそうです。) だんなさんは畑で麦やヒマワリを作られているとのこと。
 EUのもとでいろいろ規制がきつくなっているそうですが、もし生乳が使えなくなったら、生乳が使えるからこそ山羊の質やテクニックで味の違いが出るので、De Loofさんはチーズ作りはやめると言われていました。

 写真は、左から、山羊小屋の様子、搾乳機、搾乳室、(搾乳室の中央を上に上がる)パイプの先が隣の部屋のミルクのタンクへ、ミルクのタンク。


■サント・モール・トゥーレーヌのコンクールとお祭り −夕方から夜にかけて−


 
   夕方、もう一度、お祭りの会場に向かいました。
 バスク地方のチーズやお菓子をうるお店の前では、民族衣装を来て、高い竹馬に乗った人たちがいました。(バスク地方のシンボル、ベレー帽をかぶっています。)
  

   町の広場で表彰式が行なわれました。

左:赤いマントを着たのが地元のチーズ協会(関係者)の人、緑の縞の服の人は楽士さんです。
中央:シュバリエの称号をもらう人の名前が呼ばれ、壇上にあがります。赤いマントをつけ、白いナプキンをつけ、チーズを食べワインを飲み、誓いの言葉を復唱します。
右:前へ出てナプキンをはずし、順に、メダルを受け、祝福を受けます。



左:うん? 赤いマントを着た表彰する側の中に、先程お話を聞いたDe Loofさんを発見! あ、それで、着替えてこれから出かける、また後で会いましょうって言われていたんだと気づきました。
中央:シュバリエにつづいて、コマンドリーの称号をもらう人も、同じような形でメダルを受けます。私たちのツアー参加者からもお二人が表彰されました! (^o^)//"""
右:最後は、午前のコンクールの表彰式です。優秀者に、トロフィーが贈られます。

   夜は、お祭りのディナーに参加しました。楽しい経験でしたが、夜遅いのがちょっと大変です。
    他の参加者よりは早めに失礼しましたが、それでもホテルへ帰る頃には日付が変わっていました。

左:入口です。見づらいですが、上に、透かし模様の山羊のデコレーションがあります。
左から2枚目:テーブルの様子。私たちのテーブルには、日の丸のマークが。
左から3枚目:壁のデコレーション。石造りの壁に金具が取りつけてあり、エニシダの枝を差しこめるようになっていました。
右:ディナーの後半では、音楽に合わせて、ダンスを踊ることもできました。

左:ディナーのメインはやはりチーズ! 周りに野菜の置いてあるお皿を取り (野菜が全部生なのには、ちょっとびっくり。セロリはともかく、ラディッシュ、マッシュルーム、カリフラワーなど全部そのまま)
左から2枚目:ずらっと並んだチーズを好きなだけ取り分けてもらいます。
左から3枚目:メインディッシュのできあがりです。あと、グリーンサラダも食べました。
右:デザートはケーキと苺。苺には、当地風に、シノン(赤ワイン)をたっぷりかけてもらいました。



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