7月のはじめ、ニュージーランド北島に滞在しました。
北島は、南島に比べぐっと暖かく、真冬なのに最高気温が10数度あり、とてもしのぎやすかったです。(でも、天気予報などでは「寒い週ですが・・・」などと言っていました。
北島では、あまり観光はできませんでしたが、羊のショーとマオリ文化センターの見学をすることができましたので、レポートします。
ところで、ニュージーランドでの滞在を通じて、何かにつけて「イギリス色」「ヨーロピアン・テイスト」的なものを感じました。ガーデニング(花壇、庭園)に熱意を持っていること、コーヒー一辺倒でなく紅茶を飲む人が多いこと、などなど。(同じ旧英連邦の国、カナダに比べても、イギリス色は強いと感じました。たとえば、カナダでは紅茶を読む人は少数派です。地理的=アメリカの影響が弱いということでしょうか。もっとも、ニュージーランドにもマクドナルドやバーガーキング、スターバックスなどはたくさんありましたが。)
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イギリス色を感じた風景の一つです。
車窓から見た、とある家の庭先。クリケットをしている人形が飾られていました。
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● マオリの文化に少しだけ触れてみました
マオリ文化を紹介するところに行ってみました。入り口で、受付の人(説明役)とマオリ風の挨拶(お互いの鼻と鼻をこすりあわせます)をして、入場します。
左の写真は、外に飾られていた木彫りの飾りです。小さな男の子(5歳くらい?)が横に立っているので、大きさがわかります。大胆な色や彫りが印象的です。丸く光っている部分は貝殻が使ってあります。島国だからか、貝を使った装飾品をよく見かけました。
右の2枚は、木彫りの実演をしているところです。
かごやケープ、マントなどの工芸品や衣服の実演コーナーです。右の2枚は、できあがった製品。
原料は、左の写真の草の葉です。葉の緑の部分を石でこそげ取り、植物繊維を残します。それを細く三つ編みにして、糸にしていきます。それを織って、さまざまな工芸品にしていくのです。(左から2枚目の写真)
結婚式なども行われる集会場の建物の中です。木の皮(を染めてもの)を使って壁の模様が作ってありました。色合いや構図が、シンプルだけれど、大胆で力強くて、伝統的なものなのにとてもモダンなものを感じました。
● 羊のショーを見に行きました
「羊のショー」と聞いたときには、正直なところもうひとつ気が乗らなかったのですが(娯楽色の強い、子供向きのものかなと思った)、せっかく「羊の国」へ来たことだし参加してみることにしました。
日本語OKですとのことでしたが、行ってみると、座席にヘッドフォーンが置いてあり、日本語、中国語など特定の言語は通訳の人(それぞれの国から来た、この牧場で働いている人)が同時通訳してくれるのを聞くことができます。
ショーの冒頭です。案内役の男性と女性。
観客に向けて、羊の歯の様子を見せているところ。
この羊さんには、後ほど、とある運命が待っているのでした・・・ |
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「羊のショー」ですが、一言で言えば、牧場の様子をいろいろ紹介してくれるショーです。
うまく写真が撮れませんでしたが、後ろの方には、さまざまな種類の羊、けがふかふかしたものやら短いものやら、角のあるもの、くるくる回った角のあるもの、角のないもの、白いもの黒いもの、10種類くらいの羊が並べられていました。
牧羊犬も2種類紹介され、うまく羊を囲いに追い込めるか、実演を見せてもらいました。 羊以外では、牛(これも、茶色い毛のや、白黒のものやいろいろ)の乳搾りの方法(左から2枚目の写真)、搾った乳からクリームやバターをどうやって作るか(右の写真、クリームを作っているところです)などを見せてもらいました。これらの実演は、観客参加型。案内役の指導のもと、クリームを作るために奮闘しているのは、若いお母さん。横でご自分のお子さんが見ているので一生懸命でした。
さて、「羊のショー」、最大の見せ場はこの羊の毛を実際に刈り取ってくれるシーンでしょう。
冒頭で紹介した羊と、上着を脱いだ男性が登場しました。
あーっという間に(1分とかからなかったと思います)、ふかふかの羊さんはスキンヘッドのほっそりした体になってしまいました。
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刈り取った毛は、記念にもらうことができます。ふかふかしているのでもっと長いのかと思っていましたが、長さ10cmくらいでした。 |
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一番最後は、希望者が赤ちゃん羊たちにミルクをあげて、ショーは終わりでした。
その後、自由に、羊や牛を見たり、写真を撮ったりすることができます。また、ショップでおみやげを買うこともできます。
残念ながらバスの時間の都合でゆっくりすることはできませんでしたが、予想と違った充実した内容に大満足で帰りました。 |
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