2001年1月3日(水) 神戸(住吉)

昨年12月、とあるメールが届きました。
「1/3に開くロマネ・コンティを楽しむ会、まだ余裕がありますがいかがですか」

ロマネ・コンティ、ワインに詳しくない人でも(高いワインの代名詞として)聞いたことはある、ワイン中のワイン・・・でも、私には縁のない、遠く離れた世界のワイン、そう考えていました。
突然のお誘い、会費も決して安いお値段ではありません。(ロマネ・コンティ1人分がいくらかを考えると全然高い設定ではないにせよ、ワイン会のお値段としては破格の値段)
でも、これを逃すと一生飲むことなんてないだろうな・・・
数日悩んだ後、予約をお願いしました。

参加してみて、結論。
「清水の舞台から飛び降りて、よかった」
値段分がどうだったか、自分がちゃんとロマネ・コンティのロマネ・コンティたるものを感じ取れたかどうかはわかりません。
でも、確実に、これまで飲んだどんなワインとも、全く別次元のワインであったことだけは確かです。
体験して良かった・・・まさに、その一言だけ。そんな、ワインでした。

    当日のワインは泡1、白2、赤3の合計6種類でした。
  Philipponnat Grand Blanc Brut 91,
  Clos De La Coulee de Serrant 91, Meursault Perrieres 91 Leroy,
  Vosne Romanee 1er Cru Les Chaumes 93 Domaine Robert Arnoux,
  Echezeaux 91 DRC, Romanee-Conti 91 DRC


当日のワインの詳しい説明は、こちらにあります。

お料理は、まず、付きだしにチーズの入ったプチシュー。
オードブルの盛り合わせ。(左から、肝のテリーヌとゼラチン、生ハムと野菜、スモークーサーモンと野菜)。
合わせた泡と白ワインです。

        

その後、(蛤入り)ビーフコンソメ、エビのオーロラソース和えと続いたのですが、
(すでに酔っ払いモードだったのか)写真を撮るのを忘れていました。^^;;  
今回の中では、エビが一番美味しかったのに(オーロラソースがとても美味、思わずエビの頭をすすってました ^^;;)残念。

        続いて、肉料理と合わせた赤ワインです。
(ロマネ・コンティは一番左のグラス)
お肉の柔らかさ、ソースの味もさることながら、上にどどーんとのったフォアグラが何とも豪華でした。

デザートは、洋ナシのプディングとベリーのタルト。
あと、チーズもいただきました。クレムラン、始めてのチーズでしたが、絶品でした。まるでミルキーみたいなチーズでした。
(売っているお店をお聞きして、後日(1/28)、買いに行きました。)
       

    当日のワインと、お供をした獅子舞たれちゃんです。

当日の、私のワインの感想です。
泡、炭酸が飲めない私は、よい泡の飲み手ではありません(というか、一口二口しか飲めない)が、(煮詰めて濃くした?)林檎の香りが印象的なワインでした。
白はどちらもバイオ・ダイナミックス農法によるワインでした。Cloの香りが印象的でした。こちらは熟した味わい、対して、Meursaultはさっぱりした感じでした。私はどうも白は苦手なので、グラスを飲みきることができなくて残念/申し訳なかったです。

赤。ロマネ・コンティは別格として、なかなかのラインナップでした。
個人的にはVosne Romaneeの方がよかったです。香り、味わい、ああ赤を飲んでいるって感じ。それだけでも、料理に合わせてもいい感じでした。Echezeaux、うーん、何と言うか元気過ぎるという感じでした。まだまだ脂ぎっているというか(変な言い回しですが)。でも、逆にいうと、10年たってそのパワーと言うのは凄いことだし、もう何年かたって枯れた感じになるとすごいワインになるのかなとも感じました。
そして、ロマネ・コンティ。とにかく、素晴らしい香りでした。きつい、強い香りではないのですが、圧倒的な、包み込まれるような、そこはかとはなく自らを語る香りでした。「ビロードみたいな香り」というのがぱっと頭に浮かんだ印象です。飲んでみて・・・これもばーんと(押しつけがましく)インパクトがあるという感じではありません。でも、ちゃんと自分を語っている、一見頼りなさそうで、でも、ちゃんと、他の何物でもないロマネ・コンティを語っている・・・そんな感じでした。そして、その余韻がずっと残るワインでした。
10年ものということで、まだまだロマネ・コンティとしては若いワインかと思います。後、何年かしたときにはどんな風に変身しているんでしょうね。
それにしても、今まで飲んだどんなワインとも違う、まさに別世界、別次元のワインでした。ほんと、飲んでみてよかった。