リコー　Caplio R2　使用リポート

　リコーのCaplio R2を使うようになってだいぶ立ちます。
　日常いつでも持ち歩くお散歩カメラとしては、とても気に入っています。

　使っていて気がついた事や、いい点、悪い点、少しメモをしておきます。

　　　（写真はクリックすると大きくなります。）

• Macintoshで使う場合の注意。
  iPhotoが入っていると、ふつう、ドライバをインストールする必要がありません（USBケーブルで接続すると、自動的に取り込みが始まります）。
  が、R2（か、リコー製品は全般にかもしれません）は、ドライバを入れないとiPhotoがR2を認識してくれません。
  実は、いつもの調子で何もせずにUSBケーブルにつなげて、まったく何も起きないので、最初から壊れたのかと思って大慌てしてしまった ^^;;;


• 起動はとても素早いです。全然いらいらしません。


• オートフォーカスも遅くはないと思います。
  ただ、背景の色合いによっては、焦点を合わせるのが少し下手かも。
  あと、割と大きな面積で焦点を合わせたり、細かめの点で合わせたり、二形式の合わせ方があるようです。この二つ、自分では調整ができない模様（マニュアルを読んだけれど、もうひとつよくわからない。私の理解不足の可能性も大ですけど。）


• 液晶モニタは、2.5インチもあるし、見やすいです。


• メニュー操作は、ややこしくありません。（あまり何度もボタンを操作しなくても、使いたい機能にたどり着けます。）
  （比較する相手が悪いかもしれませんが）オリンパスやニコンに比べれば格段に使いやすいし、使いやすいと思った富士フィルムより、私個人はまだ使いやすい。


• 今まで使っていたデジカメに比べると、格段に小さく、軽く、持ち運びがしやすくなりました。いままで使っていたケースが全部無駄になってしまってもったいないくらいです（笑）
  　　（100×55×26mm、本体150g、付属品を入れても200g程度）
  何せ、今まで使った中でもっとも軽量なのが、ニコンのCoolpix 2000（108×69×38、本体190gに単三電池4本）ですから、格段の違い。
  これまでは、疲れているときや荷物の多いときなど、つい持って出歩くのをやめていたのですが、そんなことがなくなりました。大きさや重さが、これほど負担になっていたとは。あらためて、感心。


• 上三つの話と関連しますが、小さいけれどボタンの位置や押しやすさに無理がありません。
  このカメラを買うとき、対抗馬として考えたのが、コニカミノルタのDiMAGEや、ペンタックスのOptioでした。どちらも、一回りR2より小さく（84x56x22、89x59x26）、（というか、R2は少し横長です）、新製品はすべて液晶モニタが2.5インチでしたが、サイズに無理がある分、ボタンの位置が非常にかつかつでちょっと使いづらかったです。R2にはそのあたりの無理は感じません。また少し横長な分握りやすく、しっかり持つ事ができます。1cmほどのことなのに、違うもんですね。


• 便利な機能として有名なのが、再生ボタン。起動時はもちろん、電源の入っていないときでも、このボタンを押すだけで（自動的に電源が入り）撮った画像を再生してチェックすることができます。
  ただ、逆に言うと、このボタンに触れただけで電源オン状態になるので、注意が必要です。（私が雑なのか、何かの拍子に物があたり、再生状態になったことが1ヶ月に1回程度起こっています。起動音が鳴るので気がつきますが。＜ー消音にしていると気づかないかも）


• もう一つ便利なのが、ADJ（アジャスト）ボタン。これを押すだけで、露出−＞ホワイトバランスー＞感度（ISO）の設定を行う事ができます。（他の機能を登録する事もできます。）これは、ほんと便利。
  私は、これまで、いわゆるモード（風景モードとか人物モードなど）も使わないしひたすらAUTO一点張りだったのですが（知識が無かったのと、メニューでその機能にたどり着くのが大変だったので）、最近、やっと、少しだけ「どんなときに、露出/ホワイトバランス/感度をどう調整したらいいか」の理屈が理解できるようになってきました。それでも、メニューをいろいろたぐらないとその機能に行き着かなかったら多分使わなかったと思ますが ^^;;;　R2ではボタン一つで簡単に調整ができるのでとても便利です。
  （と言いつつ、自分で調整した写真とAUTOの写真を比べると、AUTOの方が写りが良かったりするけど ^^;;;;;）


• R2の癖を知るために、いろいろ実験してみました。
  
  まずは、ホワイトバランス（WB）ブランケット機能を使ってみました。
  設定されているWBを中心に、左が赤みがかった画像、右が青みがかった画像。3枚同時に記録してくれます。たしかにね。（露出と感度はAUTO。室内、朝方の太陽光ですが、北側の部屋なのであまり光は強くありません。）
  
  
  
  R2のWBは、AUTO、屋外、曇天、白熱灯、白熱灯2、蛍光灯、手動から選べます。
  どの程度のお天気・暗さだと曇天にしたらいいのか、白熱灯と白熱灯2（マニュアルには、赤みを残して撮影とあるのですが）の違いあたりの判断がむずかしいです。
  
  以下、屋外の写真です。撮影は8月の頭、晴天。まずは朝8時頃の写真。
  晴天なのでWBを「屋外」にしましたが（左）、日傘をさしながらの撮影（無精な ^^;;;）だったので傘の影になっていることに気づき、「曇天」で取り直しました（右）。「曇天」の方が、花の青色や葉の緑色が素直に出ています。
  
  　 　
  
  同じく、傘が半分かかっているのに「屋外」で撮った写真（左）と、一歩下がって影が花にかからないようにして「屋外」で撮った写真（右）。
  当然ながら、ちゃんと状態に見合った調整にすると、綺麗に撮れています。
  
  　 　


• 露出にもチャレンジしてみました。
  いまだに、プラスとマイナスって、どんなときにどっちへ調整するんだっけ？という頼りない人ですので、 まずは、オートブランケット機能（設定されている露出を基準に、-0.5EV、基準の露出、+0.5EVの3枚を記録）を使ってみました。
  これまではほんと露出まで気が回らなくて、富士フィルムのデジカメを買った頃からやっと気になりだしたのですが、E550ではオートブランケッド機能があることはわかったのだけれど、メニューでたどり着くのがめんどうで（私は、異様にめんどくさがりなので）、使った事がありませんでした。
  R2では、簡単にこの機能にたどりつくことができるので、試してみました。
  
  8月の朝8時頃、直射日光があたっている南向きの壁の花です。WBと感度はAUTO。
  AUTOの露出（基準値）だとてかってしまっていますね。マイナス側に調整した方がよいみたい。
  
  
  
  同じ日の昼頃です。晴天ではありますが、大きな建物の影になっている花壇の草花を4カ所、撮ってみました。 WBと感度はAUTO。
  難しいところですね。
  1・2・4段目では、基準だと少し明るく写り過ぎだけれど、-0.5EVでは暗すぎるような（実際の露出調整は0.3刻みなので、-0.3EVで撮ればいいかな？）。
  一方、3段目は露出を調整しなくてもいいように、私には見えます。
  同じ日の同じ時刻にほぼ同じ場所でも、微妙に違うものですね。
  いやいや、露出、自分で調整するの、なかなか難しそうです。
  （などと言っていると、ついつい、じゃあAUTOでいいかあとなってしまうのですが ^^;;）