夜は、御影のpapasでワイン会に参加しました。
このワイン会は、お店が定休日の火曜日に、ソムリエの前田さんが始められたもので、今回で20回め、そして最終回でした。私は、まだ2回目の参加、前回参加してみていろいろな意味でいいワイン会だなと感じていたので、とても残念です。
ともあれ、今回のテーマは「カロンセギュールの垂直」! そして、最後だからということで、同じボルドーワインから、シャトー・マルゴーも、さらにはデザートワインとしてシャトー・ディケムまでが供される豪華なディナーとなりました。
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葡萄の葉の形をした、名札(ワインの名前を書きいれる)を足につけたグラスがずらっと並びます。グラスにつききれないくらいの名札の数!(それがしかもほとんどカロン・セギュール!) うーん、期待に胸が高鳴ります。
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当日、供されたワインです。(飲んだ順番に並べています。)
- シャトー・カロン・セギュール 1974
- シャトー・カロン・セギュール 1981
- パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー(マルゴーのセカンド) 1981
- シャトー・カロン・セギュール 1997
- シャトー・カロン・セギュール 1994
- パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー(マルゴーのセカンド) 1994
- シャトー・カロン・セギュール 1995
- シャトー・カロン・セギュール 1990
- シャトー・カロン・セギュール 1989
- シャトー・マルゴー 1980
- シャトー・デュケム 1970
- (どこかのネゴシアンの)ソーテルヌ −名称忘れました− 1975
- フォール・デュ・ボヴァン −名称は不明確− 1973
ワインの感想です。あくまで、私の感想ですが。
・同じ年のもので比べると、カロンセギュールvs.パヴィヨン・ルージュ、パヴィヨン・ルージュの方が強さ、うまく表現できませんが、ざらつきを感じました。若いのかな、もう少し置いた方がいいのかなという印象を持ちました。あくまで、比較したら、ですが。
たとえば、パヴィヨン・ルージュの81は、香りも味もすごくしっかりとしていて、強さを感じました。(でも、その強さがふっととけるような強さなのですが) 料理に合わすのは難しいだろうな、でも、ぴったり合う料理をみつけたらワインも料理も幸せだろうな。
・カロンセギュール、今回一番新しかった97でも、すぐ飲むには充分美味しかったです。ただ、時間がたつと、若いものは総じて若干のしんどさ(くどさ)が出たように感じました。
じゃあ、どの年がベストかと言うと、74はビロードのような柔らかさを感じましたが、すこし抜けたような感じを受けました。81、これは2番目に飲んだので印象もはっきり残っていますが、美味しかったです。89、90、1年違いでも結構違うもんだーと思いました。私は89の方が好きかな。
・マルゴー80はやはり別格 (と思った。ただし、かなり後の方に飲んだので、あまり強くない私の舌は、もうかなり鈍っていた頃と思います)
・シャトーデュケム。白、とりわけ甘い白が大の苦手なのですが、さすがにデュケム、しかも70とかなり枯れた感じでしたので、グラスをあけることができました。(もうひとつの75のソーテルヌはどうやっても喉を通すことができませんでした。)
私はチーズが好きですが、「ぴりっとしたブルーチーズとデザートワインの至福」とよく聞くのですが、これだけはどうやっても体験できそうにないですね。残念。
お料理の写真です。
感想を書いてみます。ただし、あくまで私の個人的な感想です。(好みもありますし、舌の良さの問題もあります。あと、後半は、酔っ払いモードですし ^^;;)
上段左:オードブル。トマト(ホールをスライス)とモッツァレラチーズのサンドイッチの上に、生ハムをのせ、ハーブのソースをかけたもの。上にかけられた(パルミジャーナ風)チーズがいいアクセントになっていました。
写真はありませんが、パンは4種類。レーズン入り、田舎パン(もちっとした生地<−これ、美味しかったです)、(お菓子のように)さくっとした生地のパン、胚芽パン。いろいろなお料理が出てくるので、その時々に合わせて食べることができます。
上段右:鴨とオレンジ。中央にレタスと菊菜のサラダ。菊菜の苦味がよかったです。
下段左:アスパラ(白・緑)のクリームリゾット トリュフ風味。あっさり味でした。
悪い癖で、私は胡椒味がとても好きなので、お願いして少しふってみました。胡椒をかけるとワインとかち合うかなあと思ったのですが、かえってワインが進むような感じがしました。うーん、舌が胡椒中毒になっているかな?
下段中央:牛バラ肉の赤ワイン煮 にんじんのピューレとじゃがいものガレット添え。お肉、柔らかかったです。よーく炒めた玉ねぎの上に乗っていて、その苦味・香ばしさがぴったりでした。ときに、右にオレンジ色のペーストが見えますが、色とその甘味からかぼちゃと思っていたら、シェフの指摘でニンジンとわかりました。えーかげんな舌をしていますねえ。シェフに申し訳ないです。・・・もう、お料理のこと書くの、今日を限りにしようっと。
下段右:チーズいろいろ。オレンジ色のがミモレット(12ヶ月熟成)、時計回りに、果実入りクリームチーズ、ゴルゴンゾーラ・マスカルポーネ、ロビオレッタ、パヴェダフィノアの5種。ロビオレッタははじめてでした。クリーミーな中に苦味があって美味でした。あと、パヴェダフィノアの状態がとてもよく、とろけるような具合でした。